私にとって、生徒との時間は入社1年目から幸せでした。早大本庄に合格した生徒が、1年目の私に「先生のおかげだよ」といってくれました。勉強をせずに反抗期真只中の生徒を、授業後、お母様と3人で何時間も面談して、泣きながら頑張る約束をしたその生徒は、第1志望に合格することができました。国語だけ何とかしてほしいという生徒の偏差値が、毎晩の補習により、1ヶ月で50から70に上がりました。家出をした生徒を探しに、朝まで市内中を探しました。それらの生徒からは、今も「就職した!」「結婚した!」「子供が生まれた!」など連絡があります。そのご父母の方からも、連絡を頂戴することがあります。それら全てが、私のかけがえのない財産です。本当に幸福でした。私にとって子供たちは宝であり、愛情の対象です。
塾である以上、最も大切なことは、生徒の学力向上・志望校合格だと思いますが、勉強ができるから素晴らしい人間であるとは限りません。人間性の向上というものは、将来の子供たちの幸せに欠かすことのできないものです。例えば挨拶です。挨拶は相手のためにするものです。決して自分のためではありません。その挨拶をしっかりできない子供がいます。当然、指導しなければなりません。表情もそうです。もともとは自身の気持ちを顔に表すということが表情ですが、目の前の相手に対して表情を作れないようでは、大人になってから対人関係に苦労することでしょう。そのようなことは、昔は家庭以外でもさまざまな場所で教えられてきました。しかし、今は極端に少なくなっています。とても残念なことです。現在の若者の姿が、その結果を表すものになっていると思います。
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